橋下徹前大阪市長(49)が19日、大阪府寝屋川市内で一般向け講演を行った。自民党の北川知克元環境副大臣の死去に伴い4月に行われる衆院大阪12区補欠選挙(4月9日告示、21日投開票)に立候補を予定する日本維新の会の新人藤田文武氏(38)の関係者が主催した。

参加者らによると、橋下氏は冒頭で「選挙に突入しますので、選挙運動に関する話はしてはいけないんですよ。なので辻元清美のクソバアアの話はしません」と“毒ガス”を噴射した。 テーマは「新しい時代の幕開け!どうする? あなたの街の政治」。8年間の大阪府知事、市長時代を振り返りながら「民主主義の政治に一番大事なのは、やり合うこと。やり合って、戦って、最後にみなさんが1票を入れて決める。そうすることで政治のエネルギーが出てくる」と力説したという。

2025年大阪・関西万博誘致の成功事例を会場のモニターで説明。「波風を立てずに調整していく政治がいいのか。それとも波風を立てるドタバタ政治がいいのか」と問いかけ、持論として物事を動かすには「政治の力が重要。ドタバタ政治で動いていく」。政治への変わらぬ思いを熱弁した。【松浦隆司】