戦争による北方領土の奪還論を口にして日本維新の会を除名され、野党から議員辞職勧告決議案を提出された丸山穂高衆院議員(35)は20日昼、国会内でこの日2度目の取材に応じ、「謝罪すべきは、あの場での不適切さと、島民の皆さんに配慮を欠けたことであって、ロシアに対してではないと考えている」と、主張した。

ビザなし訪問団の1人として訪れた国後島で、一連の発言をした丸山氏は、「あの場ではあらゆる話をしたし、私を含めていろいろな議論をした。議論をしている中の1つ(の発言)であるし、何ら公式の場で申し上げたことではない」と述べた。

その上で「そもそもわが国公有の領土である北方領土を不法に占拠しているのは、ロシア側だ。それに対して謝罪するというのは間違っていると思う」と、持論を述べた。

元島民への謝罪に出向く可能性については「何度も現地で謝罪した。団長にも何度もその話をした。今行くと、ご迷惑をかけるので差し控えたい」と述べた。

議員辞職については、「何度も申しているが、この時点で辞職することは逆に、言論の府において、おかしなことになると思っている」とあらためて否定。「毎期、毎期、次の期(に選ばれた際の)のことは考えたことがない。この期をまっとうする」と述べた

13日の謝罪会見以来、1週間ぶりに報道陣の取材に応じた丸山氏は、この日、衆院決算行政監視委員会に出席し、開始前と終了後に取材に応じた。

16日の衆院本会議を欠席したことについては「政治的に動いていた。ちゃんと手続きをしており全く問題ない」と述べるにとどめた。21日にも本会議が予定されており、出席するかどうか注目される。