政治資金問題で竹山修身前市長が辞職したことに伴う堺市長選が26日、告示された。

いずれも新人で、自民党市議らが支援する無所属の元市議野村友昭氏(45)と、政治団体・大阪維新の会の元大阪府議永藤英機氏(42)、諸派の立花孝志氏(51)の3人が届け出た。過去2回の市長選と同様、「維新VS反維新」の事実上の一騎打ちとなる見通し。投開票は6月9日。

最高気温が30度近くまで上昇した堺市。南海電鉄中百舌鳥駅前で永藤氏の応援に駆けつけた大阪維新代表の松井一郎大阪市長は「暑い中、なぜこの時期に選挙なのか? 竹山さんがしがみついたからです。最初は700万、フタを開けたら2億円以上。議会もなんとかもみ消そうとした結果、暑い中での選挙になった」と前市長を支えた自民党市議などの反維新勢力を批判した。勢いに乗る維新だが、北方領土返還問題で「戦争」発言をした丸山穂高衆院議員(大阪19区)は堺市出身。選挙戦の影響も懸念される。

野村氏は府連の渡嘉敷奈緒美会長が都構想の住民投票容認に方針転換したことに反発。自民党を離党した野村氏は「歴史と伝統のある堺を守りたい」と、反維新・反都構想勢力の結集を呼びかけた。【松浦隆司】