2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は4日、暑さ対策で大会会場に雪を降らす実験をすると明かした。

カヌー・スプリントのテスト大会を行う海の森水上競技場(江東区)で13日、屋根がない観客席に降雪機から雪を降らす。組織委によると国内のスポーツ大会では初の試み。過去の五輪でも記憶にないという。

車載型の降雪機1台を設置し、約1トン分の氷を2回に分けて使用する。組織委職員約40人を観客席に座らせ、意見を収集。冷却効果や暑さ指数・気温の変化を実験する。

昨夏に続き今年も厳しかった酷暑。組織委内では、これまでの対策以上のものをと、降雪案が浮上したのは8月中旬以降だった。日本では音楽イベントなどで同様の事例があるというが、用途は会場の盛り上げなどが主で、純粋な暑さ対策としての使用は異例だという。