小泉進次郎環境相は11日夜、環境省で会見し、原発に対する考えを問われて「どうやったら残せるかではなく、どうやったらなくせるかを考えていきたい」と述べた。

この日は、11年の東日本大震災から8年半分の節目。東京電力福島第1原発について、あらためて感想を問われると「1つの国で、2度起こしたら(もう)終わりだ。だから、これまでも思いをもって(復興に)取り組んできた。2度と起こしてはならない」と、訴えた。

「天災は忘れたころにやってくるというのはもう終わり、常にやってくるものになった。そういう中で、どうやれば(原発を)残せるかと考えている人もいるかもしれないが、事故の恐怖におびえることなく生活できる日本を考えることも、やってみたい」と話した。自民党青年局長時代から継続的に被災地に足を運び、ふたば未来学園の開学にも関与したことに触れながら「一過性では(地元に)責任は持てない。これからも福島に関与し続けたいというのが、政治家以前の個人の思い。しっかり取り組みたい」と述べた。