橋本聖子五輪相(55)が5日、定例会見を行い、閉幕したラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に触れ、「大変な盛り上がりを見せていただいた。東京2020大会に向かって、いい機運醸成にもつながった」と評価した。

東京オリンピック(五輪)・パラリンピックでは暑さ対策と輸送が大きな課題とされる。「輸送は競技場周辺の渋滞がみられたが、スムーズな運営ができたと思う」と評価。さらに「暑さ対策も含め、飲料水の持ち込みができるようにするための対策を(五輪)組織委員会に考えていただいている。安心と安全のオリンピック・パラリンピックですが、熱中症対策や個々の体調に応じた取り組みも重要」とし、飲料水持ち込みを検討している組織委の取り組みに期待をにじませた。

東京五輪のマラソンと競歩の札幌移転決定についてもあらためて言及。「さまざまな問題が山積していますが、国として、決まったことに対して、最大限サポートしていくことに変わりない」と話した。また、追加経費はどこが負担するかについては「大枠合意を基本として、組織委、IOC、札幌市らがそれぞれどのように負担していくか協議するのをまずは注視する。国が支払いするということではなく、決められた中でどう配分されていくかを注視していきたい」とし、あらためて国が負担することを否定した。