安倍晋三首相が8日の参院予算委員会で、6日の衆院予算委に続いて再び野党の質問者を指さし、やじを飛ばした。立憲民主党の杉尾秀哉議員が、放送局に電波停止を命じる可能性に言及した16年の高市早苗総務相の発言に触れた際、首相は席から杉尾氏とは関係ない「共産党」と、やじ。金子原二郎委員長から「不規則発言は厳に慎んでほしい」と、注意を受けた。

首相は22日まで政権を維持すると、桂太郎を抜いて在職が歴代1位となるが、「宰相の器」には疑問符がつけられつつある。首相に近い自民党の世耕弘成参院幹事長も会見で「常にカメラの向こうには国民の目があると意識することが重要だ」と、苦言を呈した。