小泉進次郎環境相は20日の閣議後会見で、日本の若者による環境問題への取り組み方に関して、16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんを引き合いにしながら「グレタさんの後を追うのではなく、別の道、こういうアプローチの仕方もあるんだということを、日本(の若者)から発信してはどうか」と指摘した。

先日まで出席した国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の会場に設置された、日本のパビリオンに参加していた学生と意見交換した際に、そう伝えたと明かした。

進次郎氏は「世界で若者といえば、グレタさんだ。影響力はもちろん大きいし、彼女の活動をきっかけに、日本でも『フライデー・フォー・フューチャー』の活動が行われている」と、グレタさんの影響力を認めた。一方で「日本で(グレタさんのように)飛行機に乗らないというのは無理。そして、大人を糾弾するのではなく、全世代を巻き込むような、日本発のアプローチで世界に発信していく。その後押しをしたい」と述べ、グレタ流と一線を画した日本独自の発信の必要性を訴えた。

「グレタさんのアプローチとは違う、アプローチの仕方もあるだろうと思う。日本の若者はそういう取り組みができると思うので、応援したい」と呼びかけた。

持続可能な世界を実現するための国際目標「SDGs」達成に向けて、気候変動対策などで環境省が負う役割は大きいとした上で「それを進めていく上でも、若い人の協力は大事だ」と、強調した。