立憲民主党の安住淳国対委員長が、4日付の朝刊に掲載された一般紙の政治記事の内容について、自ら評価し「花丸マーク」「くず」「出入り禁止」などと書いて、一時、各紙面を国会内の控室のドアに、張り出していたことが分かった。

 

安住氏は、NHKの記者出身。

 

評価の対象は、3日の衆院予算委員会などについて各紙が扱った、政治記事。評価はピンク色などの蛍光ペンで記され、野党結集について「それでも結集を諦めるな」と見出しがついた記事や、「『桜』首相答弁にほころび」と、安倍晋三首相の答弁を批判的に報じた記事などには「花丸マーク」がつけられ「すばらしい」とのコメントが、記されたものもあった。

 

一方で、「ポスト安倍」の1人、自民党の岸田文雄政調会長の質問が全面的に取り上げられた記事には「くず × 出入り禁止」と、コメント。自民党の存在感に言及した記事は「論外」と、切り捨てられていた。「野党 政策論争に注力」の記事は、「ギリギリセーフ」と評価されていた。

 

総じて、与党に触れた記事には辛辣(しんらつ)な評価がなされたが、各社の報道に対する、政治的な“圧力”とも受け取られかねない。安住氏は取材に、政治的圧力や編集権への介入は否定した上で「冗談のつもりで、感情の思うままに書いてしまった。反省している」などと述べ、謝罪した。

 

枝野幸男代表から「理性的に対応してほしい」と、注意されたことも明かした。