河野太郎防衛相(57)が12日午前8時46分、ツイッターで、厚労省の検疫官が新型コロナウイルスの陽性反応が出たと明らかにした。

「厚労省の検疫官1名が新型コロナウイルスの陽性に。」

また河野氏は

「国内の新型コロナウイルス感染者(29名)のうち、退院10名、入院中16名、(うちわけ不明)。この他3名が症状なしで入院中」

と、この日の状況を説明。その上で「この他に2月12日朝の時点で、クルーズ船乗客で新型コロナウイルス陽性が174名」ともツイートした。

乗客が新型コロナウイルスに感染したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、11日までに135人の感染者が確認されており、12日に新たに39人の感染者が判明したとした。

厚労省は11日に、中国湖北省武漢市から政府のチャーター機で帰国した男性2人が、新型コロナウイルスに感染したと発表。その時点で、日本国内で感染が確認されたのは163人に上っていた。政府は感染拡大防止に向け、湖北省に加え浙江省に滞在していた外国人の入国も拒否する検討に入っていた。

河野氏は、ツイートの中で「新型コロナウイルスのPCR検査は、1日あたり300件程度の能力を、クルーズ船の乗客の下船が可能になる2月18日以降は1日1000件まで能力拡大できる見込み」と、ウイルスの遺伝子を増幅して検査するPCR検査の能力を3倍に増やせると説明。さらに「医師と保健所の判断で、症状から見て検査が必要と思われる人にもPCR検査を行えるようガイドラインを改正しました」とした。