立憲民主党の辻元清美幹事長代行は17日の衆院予算委員会で、12日の同委での自身へのやじについて、安倍晋三首相が謝罪したことを受けて「私自身だけでなく、立法府全体への謝罪と受け止めた」と応じた。その上で「私ごときの発言に自分を抑えきれず、たびたび憤慨する総理では、危機対応は大丈夫なのか心配している」と、皮肉まじりに指摘した。

また、首相が安保法制に関する15年の国会審議でも、辻元氏に「早く質問しろ」とヤジを飛ばし、謝罪に追い込まれていたことを明かし「そのときも『真摯(しんし)に対応して参る』とおっしゃった。またなんですよ」と、やまない首相のやじを批判した。

辻元氏は過去に、13人の総理大臣と議論した経験を踏まえ「小泉(純一郎)さんともずいぶんやり合ったが、ヤジを飛ばしまくる総理は初めてだ」と、首相の対応にあきれた上で「私は、総理にとっていやな存在かもしれないが、野党が行政監視をせずに、誰がするのか」と述べた。

「今度こそはよろしくお願いします」と、今後はヤジをとばさないよう、首相にくぎをさした。