安倍晋三首相は17日の衆院予算委員会で、12日に立憲民主党の辻元清美氏の質問終了直後「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばした行為について「不規則な発言をしたことをおわびする」と、謝罪した。早口で手にした原稿を読み上げた。

これに対し辻元氏は、15年の安保法制審議でも「早く質問しろよ」と自身をヤジった首相が、謝罪に追い込まれたことに言及。「その時も、総理は『真摯(しんし)に対応していく』と言ったのに、またですよ。こんなにヤジを飛ばしまくる首相は初めて。私ごときの発言に自分を抑えきれず、憤慨する総理で危機対応は大丈夫か」と批判した。

ヤジは慎むと述べた首相だが、この後も「余計なひとこと」を発言。桜を見る会前夜祭での高級すし提供をめぐり「うそつき」呼ばわりした黒岩宇洋氏が質問席に近づくと「また久兵衛について何かアドバイスしているのか」と質問に無関係の話題を持ち出し、懲りた様子は見えなかった。