東京農工大は、同大の水谷哲也教授と養王田正文教授が千葉県衛生研究所と共同で、新型コロナウイルス検出に関し、サンプルからPCR検査判定までの全自動化に成功したと発表した。

遺伝子解析の自動化技術開発をプレシジョン・システム・サイエンス社と共同で行なってきた同大は、開発した全自動PCR装置「geneLEAD システム」が新型ウイルス検出にも有効と考え、千葉県衛生研究所との共同研究チームで、実サンプルで検証。有効性を実証したという。分析時間は2時間10分。時間短縮は限定的だが、全自動のため、検査者の負担を大幅に減らすことが可能になる。

養王田教授によると、同装置を使った新型ウイルス検査は既にイタリアで実施されているという。共同研究チームは、国内でも検査現場で活用できるよう、準備を進めていく予定だ。