文科省は24日、春休み明けの学校再開に向けた指針を都道府県教育委員会などに通知した。

指針は再開の条件として「換気の徹底。可能であれば2方向の窓を同時に開けること」「人の密度を下げることには限界があり、マスクを装着するなど指導すること」などを挙げているが、SNSでは保護者の不安、憤りが爆発する事態となっている。

小池百合子都知事が「ロックダウン(都市封鎖)」に言及した翌日の通知。「都は都市封鎖もあり得るといいつつ、文科省は全校再開って。自粛にも疲れたけど、国と都道府県の連携もグダグダで疲れはてた」と嘆く声が上がった。安倍首相が休校を突然要請した2月27日の状況と現在を比較し「どう考えても原則すべての学校の再開が理解できない。今はもっと危険な状況でしょう」と懸念する声が書き込まれた。

中でもマスクについては「は? マスクだと? どこにも売ってないのに何を言ってるんだ」「マスクが買えない、手に入らない。なのに学校再開とは」と書き込みが相次いだ。ほかにも「北海道で下校するまで窓開けて過ごさせるのか?」「やるなら少人数クラスにでもしないと。それでも子どもたちは近づきます」と心配する声が上がった。

指針は「給食は飛沫(ひまつ)を飛ばさないよう机を向かい合わせにしない」「部室は一斉に利用しない」と細かい。各学校で確認できるよう「手洗いやせきエチケットの指導を行いましたか?」など10項目のチェックリストも添付された。萩生田光一文科相は会見で「リストを活用し、万全を期してほしい」と話したが、SNSでは「現場に丸投げ。これで再開って、クラスター量産したいらしい」との声が上がっている。