虐待や性暴力の被害に遭った10代の女性らを支える一般社団法人「Colabo」(仁藤夢乃代表理事)が自民党の馳浩衆院議員ら国会議員や新宿区議らに対し、22日に受け入れた視察時に10代少女へのセクハラ行為があったとして謝罪を求める抗議文をネット上で公開したのを受け、馳氏が25日までにホームページ上で謝罪した。ただ、行為があったかどうかは「全く意識に残っておりません」とした。

Colaboの抗議文で仁藤氏は馳氏ら自民党議員らが22日、虐待や性暴力被害などを受けた女性たちを支える活動の1つである10代女性無料のバスカフェ「TsubomiCafe」で、事前連絡を大幅に超える人数で視察に訪れ、活動を尊重しない態度や少女に対するセクシュアルハラスメントがあったとして、経緯の説明と謝罪を求めていた。抗議文によると、カフェの設営中には、馳氏からのセクシュアルハラスメントがあったという。

馳氏はホームページで「私のセクハラ行為があったとの指摘もありますが、バスからの資材下ろしや、その資材を使ってのテント設営など、狭い空間で行き来しており、ご指摘のように、移動の際に後ろを通って、『ちょっとどいて』と言いながら腰に手を当てたかどうかは、全く意識に残っておりません」と記した。続けて「しかしながら、それが事実ならば大変申し訳ない事であり、心より深くお詫び申し上げます」とした。

また、馳氏は「写真撮影NGの件も5人まで参加OKとの件も事前に国会議員側に伝わっておらず、従って受け入れてくださったNPO団体の皆さんには、いきなり大勢の男性が若年少女支援の現場に参集した事に多大な不安感と不愉快な思いをさせた事となり、お詫びします」と謝罪した。