熊本県内の金融機関と経済団体が、手作りマスクを1枚500円で買い取るプロジェクトを行っている。9日までに、目標枚数を大きく上回る5万枚が届いた。「副業で、みんながつながる熊本産マスクプロジェクト」として、新型コロナウイルスの影響で収入が減った熊本県民を対象に1人200枚まで買い取るというものだ。

当初は8日から6月30日までで1万6000枚の買い取りを予定していたが、初日で5万枚に到達した。感染リスクを考え郵送のみ対応。担当者によれば、1人で200枚を送付する人も相当数いたという。予定枚数を超えたが、すでに材料を購入した人もいるため10日まで受け付ける。届いたマスクは検品し、協力団体を通じて個人や企業に配布される。

届いたマスクには手紙が添えられているものもある。その1つには「このような企画に大変感謝しております。主人が自営で売り上げが減ってしまって、この先どうしようかと頭を悩ませていました。手作りしたマスクが世の中のためになればとコツコツ作りました。1日でも早く収束してほしいです」と記されていたという。【南谷竜則】