大阪府では31日、216人の新規感染者が確認された。府は、同日開いた新型コロナウイルスの対策本部会議で、大阪市の繁華街・ミナミの接客や酒の提供を伴う飲食店などに休業要請や午後8時までの営業時間の短縮を要請することを決めた。期間は8月6日から20日まで。

対象エリアは、東西が御堂筋と堺筋、南北が長堀通と千日前通に囲まれた範囲。大阪のもう1つの大きな繁華街・キタを除外し、なぜミナミだけ? 吉村知事は「陽性者の数がキタに比べて4倍になっている」と説明。効果については「それは僕も神様ではないので分からない」と漏らしたが「感染の広がっているエリアで抑え込む必要がある。一定の効果は出る」。ただ、ミナミに休業要請することで、他のエリアに利用者が“流出”し、感染拡大を懸念する声もある。

休業要請は府の「感染防止宣言ステッカー」を掲示せず、感染対策をしていない店舗が対象。対策をしている店舗には時短営業を求める。要請に応じた店には感染予防対策を条件に、大阪市が1日1万円、府も同1万円の計1日2万円を支援する。吉村知事は国に上乗せ分での1日1万円を要望している。【松浦隆司】