大阪府の吉村洋文知事(45)が26日、大阪・なんばグランド花月で、「持続可能な開発目標(SDGs)」啓発活動の一環で上演された吉本新喜劇に出演した。

物語は大阪の商店街を舞台にし、吉村知事は「知事役」で出演。登場すると、会場からは大きな拍手が起こった。「商店街で取り組まれようとしているSDGsも達成されると、万博にもつながることなんです」とセリフを披露した。

25日に発表された大阪・関西万博の公式ロゴマークが胸にプリントされたポロシャツを着て出演。「万博のロゴが決まりまして。どう思います?」と、川畑泰史(53)すっちー(48)酒井藍(33)に問いかけるシーンもあった。立ち去る際は「初めて『名探偵コナン』の友達を見られてよかった」と川畑をイジって笑わせた。

上演後の取材会で、吉村知事は「コロナの中、寝るときも考える。今日はここに来て楽しませていただいた」と満足した様子だった。「新喜劇はおしゃべり、間がすごい。笑いあって前を向く大阪を目指していきたい。これからも大阪を盛り上げていきましょう」と呼びかけた。

取材会には、吉本興業の大崎洋会長(67)大阪商工会議所の尾崎裕会頭(70)も出席。吉村知事とともに新喜劇に出演した尾崎会頭は「初めはすごく緊張したけど、だんだん楽しくて。今日はこのくらいで勘弁しといたるわ」と3座長に冗談を言った。

大崎会長は「こんなに舞台袖で手に汗を握るのは最初で最後」と振り返った。「ご縁があってSDGsのプロモーションもさせてもらっている。事件事故も多い会社ですが、全員で受け止めて頑張って、引き続きやりたい」と意欲的だった。

この日は同劇場で、大阪商工会議所が主催し、府と吉本興業が協力したイベント「おっ!sakaまるごとSDGs」を開催。SDGs関連商品やサービスの販売会などが実施された。 大阪府は、大阪商工会議所などと、国連のSDGsに取り組んでおり、この日の内容は、9月5日にMBSテレビで放映される。