新内閣発足から3カ月となった16日、菅義偉首相は逆風の中で節目の日を迎えた。連日のように飲食を伴う夜会食に出席しているが、特に14日の「Go To トラベル」の全国一時停止表明直後に出席した「ステーキ会食」への批判が拡大。首相は16日、報道陣の質問に反省の弁を口にしたが、質疑の後、再び、夜会食をはしごした。飲食時の感染リスクを認めながらも、自分は会食をやめない。与党からも「言ってることとやっていることが逆」と、批判が強まるばかりだ。

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菅首相は普段から会食を重視している。特に、永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」と、虎ノ門の「The Okura Tokyo」という2つの高級ホテルを日によって使い分けながら、ほぼ毎日、秘書官や民間人と朝食をとりながら懇談や情報交換をする「朝会食」が恒例だ。

一方で首相動静を見ると、12月に入って「夜会食」が激増している。批判された14日だけでなく、15日も連チャンでステーキ。今月に入っての会食メニューは、焼き鳥、焼き肉、中華、和食、イタリアンと多彩だ。1日に2店の店を訪れる「はしご会食」は、14日のステーキ会食について反省を口にした16日を含めて、今月5回に及ぶ。

ちなみに、首相が14日に訪れたステーキ店は高級店で知られ、安倍晋三前首相も在任中によく利用した。