立憲民主党の辻元清美衆院議員が26日、衆院予算委員会で東京オリンピック(五輪)・パラリンピック開催について政府を追及した。

橋本聖子五輪相から大会に必要な医療態勢が「医師ほかに看護師など合わせて必要な医療スタッフの数は大会期間中、1万人程度」との答弁を受け、辻元氏は「医療態勢を考えたら、東京オリンピックをフルでやることは不可能じゃないか」と菅義偉首相に説明を求めた。

これに対し、首相は「まさに安心、安全な態勢を組む中で準備をしていきたい」と、これまで通りの主張を繰り返した。辻元氏は「それは平時の答弁。客観的にみて、1万人以上必要になる。難しいと思う」と反論した。

無観客開催を含めたシミュレーションについて橋本氏は「春までに状況を踏まえ検討していきたい」と延べた。辻元氏は「3月25日から聖火リレーが始まる。アスリートも不安であり、聖火リレーが始まる前の早期に結論を」として、何度も首相を指名して答弁を求めたが、首相は「先ほど橋本大臣が申し上げた通りです」と、かわした。

すかさず辻元氏は「いつまでにオリンピック(の開催の是非を)決めるのか心配している。総理にとっての『Go To』が、次の『Go To オリンピック』になりやしないかと、心配している」と指摘。「Go To トラベル」の再開に固執する首相の姿勢を猛批判した。