立憲民主党の小沢一郎衆院議員は21日までに、東京オリンピック(五輪)開会式の観客数に関して、大会組織委員会などが2万人を上限とする案を検討していると報じられたことを受けて「五輪のためなら巨大な人流を巻き起こすことさえ厭わない」と記し、組織委員会や政府の対応を厳しく批判した。

小沢氏は報道内容を引用した上で「もはや言葉もない。五輪が第一。国民の命や生活は二の次、三の次」と指摘。「政府が専門家の提言の真逆のことをやる。生活規制で我慢し、苦しむ国民を全く見ていない」とも訴えた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、専門家は大会を無観客とすることが望ましいと提言している中、専門家の意見と違う方向に進んでいるとの考えをにじませた上で「本当に戦前の政治の暴走に似てきている」と、断じた。