各種メディアに出演し、新型コロナウイルス感染拡大の現状を訴え続けている、インターパーク倉持呼吸器内科(宇都宮市)の倉持仁院長が18日午前1時22分に、YouTubeチャンネルを開設し、第1回の動画を配信した。同医師は1回目の配信で、20年3月ごろから感染拡大が進んだ第1波当時の同院の状況と、15年に同院を開院した当初から発熱外来を設置した意図を説明した。

倉持医師は「(20年)3月くらいには、まず医療現場からアルコールがなくなってしまった。通常のサージカルマスクも消えてしまった。マスクもないような状況で、未知の感染症の診療を行わなければならない状況に陥ったばかりに、自院では手作りのマスクを作ったり、あるいは足りないアルコールをどうやって手にしたら良いのかということで卸業者さんや知っている政治家の方にお願いして探したんですけれども、なかなか(入手)出来ず」と振り返った。その上で「(当時の)安倍(晋三)総理が、よく分からない中で、強力な自粛を要請して、その結果、何とか第1波は抑えられて、そこから毎日テレビなどに出演するようになった」と振り返った。

そして、発熱外来について説明を始めた。

「元々、15年に私がクリニックを作った時には、発熱外来といって…熱がある患者さんが同じ待合室で待っていたら当然、どんな感染症でも他の人に感染させてしまう恐れがあるわけですから、そういったことがないように発熱外来を設置していたんですが」

「2009年(平21)の新型インフルエンザが流行した際に、最初はプレハブの小屋を2つ作って診療していたのが始まり。私は元々、自分の家族が経営する病院に勤めていたんですけど、そこから独立した際、一般のクリニックとは別に発熱の患者さんを診られるような、専門の発熱外来を8室、設置してクリニックを開業しました」

倉持医師は「患者さん、一般の方のためになるような動画を配信していきたい」という言葉で、第1回の配信を締めた。動画の収録時間は、15分51秒に及んだ。