菅義偉首相が3日、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への不出馬を表明し、今月30日までの総裁任期を務めて退陣する意向を示した。総裁選は岸田文雄前政調会長が出馬表明しているが、菅VS岸田の2軸から構図が一変しそうだ。河野太郎行革相、野田聖子幹事長代行、石破茂元幹事長ら出馬して乱立すれば、次期総理を争う混沌(こんとん)の総裁選レースとなる。

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◆今後の政治日程 

自民党総裁選は17日に告示され、29日に新総裁が決定する。菅総裁が誕生した昨年の場合、9月14日に総裁選の投開票が行われ、2日後の9月16日、臨時国会が召集され、首班指名選挙が行われた。

初代の伊藤博文以来、第100代の新首相を決める今回は10月6日臨時国会召集、首班指名がささやかれている。総選挙は任期満了選挙の場合は「任期が終わる日の30日以内に行う」との規定から、任期満了に最も近い日曜日の10月17日投開票(10月5日公示)になるが、タイトな日程から現実味が薄れてきた。解散・総選挙の場合は、投開票日は「解散から40日以内」と定められている。理論上は任期満了となる10月21日に解散し、40日以内で最も遅い日曜日である11月28日投開票(11月16日公示)とすることも可能だが、永田町では10月13日解散、19日公示、31日投開票説が流れている。