丸川珠代五輪相(50)が7日、閣議後の会見で、菅義偉首相が自民党総裁選への不出馬を表明したことについて「コロナ対策に打ち込んでこられた総理の姿勢そのもの」との受け止めを明かした。

首相はコロナ対策に全力を尽くすとの理由で不出馬を表明した。丸川氏は「いまだに緊急事態宣言延長を検討しなければならない状況の中、非常に真摯(しんし)に、コロナ対策に打ち込んでこられた菅義偉総理の姿勢そのものであると受け止めている」とした。さらに「閣僚の1人として、東京大会は終了したが、しっかりと菅政権が続く限りの中で、総理をお支えし、国民の安心安全を守る仕事に取り組んでまいりたい」と、閣僚として全力を尽くすとの考えを示した。

新型コロナウイルス感染拡大が止まらない状況でも、首相は東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催にこだわってきた。丸川氏は「国際社会に対する責任という思いと、国民の安心安全を守る責任と、両側の面をどちらも非常に重く考え、大変重たい決断の中で、大会を開催されたということを真摯に受け止め、徹底して安心安全を守ることを組織委員会にもお願いした。結果、クラスターも重症者も出さず、市中感染も起こさず、大会を終えられたのは、菅総理の1つの思いのご実現だった」との見方を示した。

また、党総裁選について「内閣にいる立場。閣内の一員としての役割がある」と前置きした上で「一議員として、候補者がどのように立候補されるのか、総裁選でどのような主張をなされるのか、伺ってみないと何とも言えない状況です」と多くを語らなかった。