自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬の意欲を示していた野田聖子幹事長代行(61)が14日夜、自身のブログを更新し、出馬の意向を改めて示した。「総裁選」と題し、「だれもが『わかる政治』を」と言及。子ども、女性、障がい者、介護政策、貧困の格差などの課題に触れている候補者がいないとした上で「やはり私自身が動く必要性を強く感じ、残された期間で準備に入る覚悟をしたところです」と記した。

野田氏は「総裁選について。17日の告示に向けて、各候補者の政策を読ませて頂きました」と、すでに出馬表明している3人の政策を確認した上で、「コロナ対策・外交・防衛・経済・エネルギー等々それぞれの考えがあり、自民党らしく大いに議論を闘わせるべき良い機会と思っています。しかし、残念な事に誰ひとり『子ども・女性・障がい者・介護政策、貧困の格差等』に触れている候補者が居なく、私としてはとても残念な気持ちになりました。このコロナ禍で女性たちが抱える孤独感や困難に寄り添うことから始めたい。菅政権でやっと動き出した『こども庁』を一日も早く動かさなければならない」。他の候補者とは違った観点から政策を訴えた。

総裁選出馬には党内20人の推薦者が必要で、まずは推薦者の確保が課題だ。17日に迫った告示を前に「この総裁選では、自民党の多様性を国民の皆様に知って頂く事が重要と考えています。私の考えにご賛同頂ければ幸いです」と支持を求めた。