菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選(29日投開票)に立候補している野田聖子幹事長代行が23日、ライブ配信された党のインターネット特番に出演した。「総裁選の裏側」と題して、推薦人代表の三原じゅん子厚労副大臣とともに総裁選をぶった斬りにした。

三原氏から今回の総裁選について「派閥の縛りというものがなくなって」とされると、野田氏は「あるよ、実際は」とばっさり。「派閥の縛りは、1つの派閥が(例えば)三原じゅん子と決めること。今回の縛りは二択、三択。その中ならいい。そこに野田聖子、入ってないみたいなのよ」と笑い飛ばした。報道各社による議員票の「票読み」予測についても「ここからは、このぐらいの票と、前提にしているから、分かっているから。縛ってなかったら、絶対に読めない」などと辛口で指摘した。

また、総裁選に「4度目の正直」で初挑戦に至った野田氏は、これまで出馬に必要な国会議員20人の推薦人確保に難航し、断念を続けた。無派閥の悲哀を味わった野田氏は誰でも手を挙げられる「予備選方式」を提案し、「どうしても推薦人がいる、となると派閥に頼るのが一番楽。若い人たちにチャンスを与えるのに20人はハードルが高い」と主張した。

また、野田氏はこの日午前のネット番組では当選者を問われ「私以外の誰かだろうと思う」と語った。

河野太郎行革相は「街頭戦略」の第2弾を行った。20日の都内の畜産農家訪問に続き、この日は世田谷区の商店街を視察。コロナ禍でテレビやネットなどが主戦場となる中で、河野氏だけは街に飛び出している。

高市早苗前総務相は、オンライン会談が中心の1日で、高市氏を訪問した自民党大阪市議らからエールを受けた。岸田文雄前政調会長はリモート会議が中心だった。4氏は一般からの質問にライブで答える党のネット番組にも出演した。【大上悟】