立憲民主党の枝野幸男代表(57)が16日、衆院解散後初の週末に、5カ所で街頭演説を行った。「#立憲大作戦2021in新宿」と称したJR新宿駅東南口では「4年前の結党の時も、この新宿駅で訴え、4年間努力してきました。もう1度、力を与えていただけませんか」と訴えかけ、「今回の選挙で(政権を)変えようじゃありませんか」と力説した。

立憲が躍進した前回衆院選中の17年10月14日は同地に約3000人、投開票前日の同21日には南口で約8000人が集まった。新型コロナウイルス禍で単純比較はできないが、この日の聴衆は主催者発表で700人。それでも大きな拍手が上がった。

演説前には同党の比例区公認候補者26人を発表。小選挙区214人を含めて計240人の出馬が決まった。枝野氏は「定数(465議席)の半分233を超えた」と前回17年総選挙で擁立した78人を大幅に超える選挙態勢となったことを報告。さらに共産党などとの候補一本化で「自公対野党共闘」の構図となったのは212選挙区で「いろいろな困難を乗り越えて一騎打ちの構造をつくっていただいた。まさに千載一遇のチャンスを迎えています」と強調し、政権交代を呼びかけた。【鎌田直秀】