れいわ新選組の山本太郎代表は11日、衆院内閣委員会で東日本大震災から11年、チェルノブイリ原発がロシア軍に占拠されたウクライナ情勢を踏まえて「核武装など勇ましい声が聞こえて来るが海沿いに林立する原発には関心が薄い。外部からの攻撃、南海トラフ(地震)などを考えれば原発はすべて廃炉にする以外ない」と主張した。

山本氏は「廃炉と同時に再エネ(再生可能エネルギー)投資と、廃炉ニューディールという形でビジネスチャンスを作っていく」などとして岸田文雄首相への提言を松野博一官房長官に求めた。「今回のロシアのウクライナ侵略により安価なエネルギー供給を確保する重要性を改めて認識した。多様なエネルギー源をバランス良く活用することが重要」などと答弁した松野氏に対し、「私の質疑を聞いていれば、そのような答弁にならないと思う。事前に用意されたペーパーを読むから、そのような答弁になるんだろうと思う」と冷ややかに反論した。

山本氏はさらに岸田首相への提言を要望して食い下がったが、松野氏は「政府の考え方は先ほど答弁した通り」と締めくくった。