れいわ新選組代表の山本太郎衆院議員(47)が15日、都内で記者会見を開き、衆院議員を辞職し、この夏の参院選に出馬することを発表した。山本議員は昨年10月に衆院選に比例東京ブロックで当選し、現在1期目の任期途中だった。

同衆院選でれいわの比例名簿次点で、繰り上げ当選候補となる櫛渕万里氏(54)も出席。櫛渕氏は「山本太郎代表、そしてれいわ新選組の貴重な議席をお預かりすることになりました、櫛渕万里と申します。このたびの代表の大変重い決断を受けて、代表の魂をしっかりひきついで、この国に生きるすべて人々のために、精いっぱい力を尽くして参ります」とあいさつした。櫛渕氏は元NGOピースボート代表で、09年衆院選に民主党から出馬し初当選。その後は落選が続き、れいわから出馬した昨年の衆院選でも届かなかった。

山本議員も櫛渕氏とがっちり握手し記念撮影。山本議員は櫛渕氏について、「昨年の衆院選に出まして、櫛渕さんも連れて行くことができなかった。でもその後、櫛渕さんは、れいわで政策審議、ここで要となって法案の審査とか、中心的にやってきてくださいました」と紹介。衆院議員の椅子が引き継がれる手続きに約1カ月程度かかる見込みとした上で「ある意味、アップは終わってます。明日から即戦力として働ける人です」と、実力に太鼓判を押した。

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山本議員は午後に細田博之衆院議長に宛てた議員辞職願を、衆議院に提出した。辞職が認められると、

俳優、タレントから転身した山本議員は13年の参院選で初当選。19年4月にれいわ新選組を旗揚げし、同年7月の参院選に比例区で出馬したが、比例特定枠を使い、重度の障がいがある新人2人を押し上げ2議席を獲得したものの、名簿順3位で出馬した山本氏は落選していた。この選挙で政党要件を満たし、党代表となった。