安倍晋三元首相(67)が12日、大阪市で行われた参院選大阪選挙区(改選数4)で自民党から出馬予定の候補者の「憲法改正セミナー&決起大会」に出席した。

大阪は日本維新の会の本拠地。維新代表の松井一郎代表(大阪市長)は安倍・菅政権時代は強固なパイプで蜜月関係を築いた。安倍氏は憲法改正などで松井氏の考え方に近いとされる。

「憲法改正セミナー」の講師として登壇した安倍氏は「自衛隊の違憲論争に終止符を打つのは、私たち政治家の責任だ」と熱弁を振るった。

憲法改正の機運が高まってきたとし、「憲法を変えていくのは自民党。立憲民主党と共産党と戦っていくのは自民党なんですよ。維新ではなく自民党」と力を込めた。決起大会が終了後、自民党員の60代の男性は“維新批判”の封印に「維新との決別をはっきりと、言ってほしかった」と話した。