数々のアーティストのヘアスタイルを手掛けるKUBOKI氏が、今年のおすすめとして「手ぐしの七三分け」を挙げました。
大塚
でも、ただの刈り上げとおしゃれっぽい刈り上げって、何か違うような気がします。美容室に行けば、おしゃれな刈り上げになりますか?
KUBOKI(以下、K)
理髪店、いわゆる床屋さんでも美容室でも、どちらでも大丈夫。むしろ床屋さんの方が、刈る道具が豊富にあるのでおすすめです。ただオーダーの仕方にコツがあります。大切なのは、バリカンでなくハサミで刈ってもらうこと。床屋さんでも、お願いすればやってもらえますよ。サイドを刈り上げ過ぎると子供っぽくなるので、ほどよいところで止めるのがコツ。はさみならその調整が自在だし、ある程度長さを残しながらランダムに刈れるので、スポーツ刈りにならずソフトなニュアンスが出ます。もみ上げもハサミで刈ってもらうといいですよ。
大塚
なるほど。
K
「ハサミで刈って」とオーダーするだけで、何も説明しなくても「おしゃれな刈り上げを狙っているんだな」と認識されるというメリットもあります。
大塚
七三分けは、どうしたらいいですか?
K
床屋さんか美容室で「手ぐしで七三分けにしたい」とオーダーしましょう。目の細かいくしできっちり分けるとおじさんっぽいイメージ。手ぐしで七三にするという前提でカットしてもらえば、長さなどが計算された仕上がりに。
大塚
面倒くさくて「いつもと同じで」と言ってしまう人も多いと思うけれど、それじゃあ永遠にイメチェンできない。切る人にしっかりイメージを伝えることが大切なんですね。
K
恥ずかしいかもしれないけれど、雑誌の切り抜きやウェブの画像などでイメージを伝えると、失敗しにくいですよ。
大塚
毎朝のスタイリングは、どうしたらいいですか?
K
洗った後、ドライヤーと目の粗いスケルトンブラシを使って乾かし、固まらないジェルや柔らかいワックスをなじませて分け目を作ります。毛量が多い人は、ジェルやワックスの替わりにややハードなムースを使うと、まとまりやすくなります。
大塚
男性は、ドライヤーを使わない人も多いようです。
K
根元から乾かさないとクセやうねりが出て七三分けが決まらないので、短髪でもしっかり乾かしましょう。
大塚
スタイリングも難しくなく、取り入れやすいスタイル。今年は刈り上げ&七三分けで好感度を上げちゃいましょう!
第4回おわり。
[2014年1月27日12時1分]【自然乾燥はNG!
必ずドライヤーを使おう】切り方はもちろん、スタイリングも重要。どうせすぐ乾くから、と放っておくと髪本来のクセやうねりが出てしまう。分け目とは逆の方向に乾かすと、分けたときに立ち上がりができて自然なボリューム感が出る。