梅雨も目前。見た目とともに、気にしておきたいのが、自分では気づきにくい汗のにおいかもしれません。誰より人と“密着”する機会が多いヘアメークアップアーティストKUBOKI氏だから説得力あるにおい対策を、美容エディターの大塚真里さんが聞きました。

 KUBOKI(以下、K)

 あれ?

 大塚さん、今朝は何となく顔色が悪いような。徹夜明けですか?

 大塚

 いえ、先日締め切りが終わったので昨晩はぐっすり♪

 でも、さっき電車でちょっと事件がありまして…。

 K

 事件とは!?

 もしや痴漢?

 大塚

 違うんです。実は…この連載を担当しているのにかなり言いづらいんですが…前に立っていたサラリーマンの方が、すごく汗くさくて!

 K

 あー、それはつらかったでしょう。男を代表しておわびします。

 大塚

 もう何度も車両移動を試みたけれど、混んでいて身動きとれず(笑い)。暑いし湿度も高いし、これから夏に向けて、汗のにおいは強くなりますよね。女性は汗の量が少ないとはいえ、午後になって自分が汗くさいと思うこと、ありますから。

 K

 汗って、かいてすぐはにおわないらしいですね。時間がたつと雑菌が繁殖して、においが発生するとか。

 大塚

 私も以前、取材で知りました。汗=におい、というイメージがあったので驚いたけれど、実際にお風呂上がりすぐの汗は無臭ですね。放置しておくから、体や衣類がくさくなる。

 K

 僕はヘアメークという仕事柄、相手との距離がとても近くなるので、においには気を使っている方かもしれません。

 大塚

 汗をかく夏場は、どんな対策をしているんですか?

 K

 まず、全身よく洗うこと。特に大事なのが、頭皮です。毛穴の数が多く、皮脂と汗が大量に分泌されるので、意外なほどにおうんですよ。ヘアカットの仕事ではシャンプーもしますが、夏場は必ず2回洗ってあげるようにしています。そして、自然乾燥でなくドライヤーで頭皮をしっかり乾かすこと。湿気が残っていると雑菌が繁殖してくさくなります。

 大塚

 乾かさない雑巾と同じですね…怖っ。

 第9回<2>につづく。

 [2014年6月23日13時5分]【頭皮、首筋のにおいに要注意!】脇のにおいはもちろんだが、注意すべきにおい地帯は頭皮、首筋、そして耳の後ろ。シャンプーは2度洗いを。耳の後ろや首筋は、洗顔のとき、一緒に洗ってしまうのがおすすめ。