1年間にわたって連載してきた「男の美学」も今回が最終回です。ひげに始まりヘアスタイルや洗顔など、男性でも気にしておきたい「美容」について取り上げてきました。最後にKUBOKI氏と美容エディター大塚真里さんが、今すぐできる「男性の美」への取り組みを語り合ってくれました。

 KUBOKI(以下、K)

 これまで1年にわたり、男性の美についてお話ししてきたこの連載ですが…。このたった1年間でも「見た目」の力って、どんどん大きくなっている気がするんですよ。

 大塚

 おっと、いきなり真剣に、どうしましたか。

 K

 男は美容なんて気にしなくていいと、正直思っている男性も多いと思うのですが、そう片付けられない時代がやってきた、という話です。

 大塚

 確かに。どうせ一緒に働くなら、顔テカテカの汗臭いおじさんより爽やかないい香りのする男性がいいです!

 K

 今、40~50代でも若々しくキレイな女性が増えましたが、そういう方のモチベーションはどこにあるんでしょうか。

 大塚

 ひと昔前なら「美容やおしゃれ=モテるため」でしたが、今は完全に「自分のため」でしょうね。その年に見えない若さと言われたらうれしいし、肌を褒められればテンションが上がる。身だしなみに気を使っている方がデキる女に見える、という仕事上のメリットもあります。もちろん、モテたい気持ちもゼロではないけれど(笑い)。

 K

 そういう女性のムードが、男性にも影響を与えているように思うんです。肌がキレイで髪にもボリュームがあり、体が引き締まった男性って、圧倒的にポジティブに見えますよね。仕事ができそう、奥さんや子供に大切にされていそう、そしてもてそう。そういう見た目を手に入れれば絶対にトクだし、自分に自信がついて内面からも変われるはず。

 大塚

 男性も仕事や人間関係向上のツールとして、美容を使うべきだということですね。そうは言っても美容なんて恥ずかしい…という男性は、何から始めたらいいでしょうか。

 K

 まず、鏡にきちんと向き合いましょう。これなら今すぐ誰にでもできる!

 僕たちの担当デスクのSさんも、最近肌がキレイになった気がして。聞けばひげ剃(そ)り後や洗顔後、肌をあごの裏まで鏡でしっかり見るようになったということ。

 大塚

 Sさんの印象が変わった理由、それだったんですね!

 肌をきちんとチェックしていれば、シェービングフォームや洗顔料のすすぎ残しによる肌あれを防げるし、カミソリ負けに気づいて丁寧に剃るようになったり、Tゾーンの毛穴を念入りに洗おうかなと思えたり。うん、それだけでも十分変われそう。みなさん、さっそく今日からひげ剃り後と洗顔後の肌、チェックしましょう!

 第12回<2>につづく。

 [2014年9月22日10時40分]【ひげ剃り後や洗顔後、鏡をチェックすべし】まずは鏡で自分を観察することが、見た目を変える大きな材料に。洗顔料のすすぎ残しやカミソリ負けに注意するようになり、自然と肌がキレイになる。もちろん体形も同様!

 家では堂々とナルシシストになるべし。