EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第10回は、多くの人が悩む腰痛の改善トレーニングです。日刊スポーツ編集局文化社会部の細江純平記者は23歳にして腰痛持ち。まずは腹圧を高めるトレーニングで、腰に負担がかかりにくい体を目指します。
社命で高校野球取材班に加わった細江記者。猛暑の取材に腰痛は難敵です。すがるように吉田氏に腰痛改善を訴えました。
細江記者
先生、助けて下さい!
吉田氏
それじゃ、自分でナチュラルなコルセットを作ってみますか。
吉田氏
地味ですけど、まずは背骨に負担がかからないインナーマッスルの鍛え方、ドローインから。腹をへこませて下さい。そう、ぐぐぐっと(写真1)。少し腹筋が使えている感じですが、本当はもっと力を抜いて、腹をへこませてる時と膨らませている時の感覚を実感できるように。
細江記者
意外にきついですね。
吉田氏
腰痛のコルセットと一緒です。自分でナチュラルに作っているコルセット。このコルセットができてない人が、腰に負担をかけ、(医者から)コルセットをするよう言われる。自分でできればコルセットは必要はないんです。
腰痛改善のキーワードは「腹圧」。これを高めることが、腰痛の防止、または改善つながるという。
吉田氏
腰痛を治すには腹筋、背筋を鍛えましょうという昔の考え方から、今は腹圧を高めましょうという考え方に変わってきています。
ここで、腹圧を高めるトレーニングをより分かりやすく写真で示すため、細江記者に「裸指令」が。
細江記者
えっ、裸ですか?
全然(腹が)締まってないですよ~。
うろたえる細江記者などお構いなく、取材は淡々と進みます。
吉田氏
はい。寝てみましょうか。腹式呼吸ですね。腹に空気をいっぱい入れて下さい(写真2)。次に、ローソクを消すように、腹を使って息をふううと吐ききって下さい。へそと背骨をくっつけるように(写真3)。
このトレーニングは、膨らませて5秒、へこませて5秒のセットを1日10回から始めると効果的という。
吉田氏
腰が痛い人は、腹圧を高める初歩的な動きができていない人が多い。腹をへこませることによって腹圧が高まり、脇腹にぐっと力が入るように膨らむようになります。自分で腰痛のコルセットを作ってあげる練習をすればいい。(細江記者に)はい、服を着ていいですよ。見せしめみたいですから(笑い)。
第10回<2>につづく。【取材・構成=山田準】
[2013年11月1日12時6分](2)息を吸って腹に空気を入れる(3)腹にたまった空気を吐き出す