EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第40回のテーマは「肩甲骨の改善プログラム」です。

 (3)3ポイント・スパイン・モビリティー

 体幹と肩甲骨の動きを連動させるストレッチ。上体をひねって体幹を回旋する動きに肩甲骨内転が連動します

 吉田氏

 四つんばいになって両足は肩幅に開きます。頭から腰まで上体をまっすぐに伸ばして、片手を耳の後ろに持ってきます(写真7)。上体をひねりながら、肩甲骨を内側に寄せて肘を上に向けます(写真8)。上げた腕の肩甲骨だけを内転。上体を伸ばそうとして反り腰になってはいけません(写真9)。上体のひねりが小さくなってしまい、肩甲骨を寄せにくくなります。まっすぐのボディーで、脊柱を回転軸にして回旋。これが正しい姿勢です。ゴルフに例えると分かりやすいかもしれません。バックスイングのテークバックで、トップの位置で体が回らない人は肩甲骨の寄りが悪いわけです。胸を張って肩甲骨をぐっと寄せれば、自然と体が回ります。やってみてください。

 肩こりの解消法として、筋肉をほぐしても対症療法にしかなりません。腕を動かすのは肩ではなく肩甲骨から。このイメージを持って、大きくしなやかな腕の振りを取り戻しましょう。

 第40回おわり。【取材・構成=松本久】

 [2014年7月11日17時19分](8)上体をひねり、肩甲骨を内側に寄せて肘を上に向けます(9)反り腰になってはいけません