荒井FMW元社長、3億円借金苦に自殺
今年2月に約3億円の負債を抱えて倒産したFMW(フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング株式会社)の社長だった荒井昌一(あらい・しょういち)氏が16日午前6時20分ごろ、東京都葛飾区の水元公園で首をつっているところを通行人に発見された。すぐに近くの病院に運ばれたが死亡した。36歳だった。亀有署によると家族にあてた遺書のようなものを身につけていたといい、自殺とみられる。インディー最大といわれた団体の倒産が悲劇を引き起こした。荒井氏はこの日午前6時20分ごろ、葛飾区の水元公園でジョギングをしていた人に発見された。管轄の亀有署は「自殺方法についてはコメントできない」としたが「家族あてに自殺をほのめかす遺書のようなものを身につけていた」という。またこの日、FMW関係者あてに15日の消印で遺書ともとれる手紙が届いていた。関係者によると、文面には「ご迷惑をおかけしました」と書かれていたという。FMWは今年2月14、15日に2日続けて不渡りを出し倒産。倒産時には約3億円の負債を抱えており、借金を苦にした自殺の可能性が高い。 荒井氏は89年、旧FMWにリングアナウンサーとして入団。95年には、新生FMWを創設し、社長に就任した。団体はエンターテインメント路線を目指し、時には自ら選手としてリングに上がることもあった。だが99年ごろから徐々に経営が行き詰まり負債額が増大。倒産時には、団体運営の責任感にかられた荒井氏が1人で28件の「街金」とよばれる金融業者から約3000万円を借り入れていた。団体倒産後は都内に身を隠しながら倒産までをつづった著書も発行していた。 荒井氏の自殺は関係者にはもちろん、プロレス界全体にも大きなショックを与えることは間違いない。特に現在は30以上ともいわれるプロレス団体が乱立しており、業界全体の地盤沈下が叫ばれてもいる。経営に苦しんでいる団体も少なくなく「このままでは近いうちに第2、第3のFMWが出てもおかしくない」と言う関係者もいる。荒井氏の自殺というショッキングな事態につながったFMW倒産。今はただ、めい福を祈るしかない。 (写真=ハヤブサ(手前右)らFMWの選手らと日刊スポーツ新聞社を訪れ興行をPRした時の荒井社長(中央)=01年8月10日)
◆FMWの変遷◆
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