訃報 安らかなご永眠をお祈りいたします

俳優伊藤俊人さん、くも膜下出血で急死

 新進のバイプレーヤーとして人気の俳優伊藤俊人さん(いとう・としひと、本名同じ)が24日午後5時18分、くも膜下出血のため東京都渋谷区の病院で死去していたことが25日、分かった。40歳だった。フジテレビで7月にスタートする「ショムニ ファイナル」(水曜午後9時)のクランクインを2日後に控え、帰らぬ人となった。

 伊藤さんが体の異変を訴えたのは、22日正午ごろ。その約1時間前まで、仕事の打ち合わせをしていた。連絡を受けた事務所のマネジャーが119番通報、救急車には自分で歩いて乗りこんだ。病院の検査の結果、くも膜下出血と分かり、緊急手術を行った。手術は成功したが絶対安静の状態が続き、24日に容体が急変。妻栄子さんら親族と親友の脚本家三谷幸喜氏(40)らに見守られながら、帰らぬ人となった。

 病院には「ショムニ」で共演する江角マキコ(35)高橋由美子(28)や、フジテレビ「古畑任三郎」で共演した西村雅彦(41)ら、50人近い芸能関係者が続々と見舞いに駆けつけた。ほとんど意識が戻らず言葉を話せない伊藤さんに、江角は泣きながら何時間も話し掛け続けたという。

 関係者によると、伊藤さんは日大芸術学部在学中に、三谷氏と知り合った。当時から三谷氏とは公私にわたる付き合いで、83年には劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げし、話題となった。

 劇団解散後には、テレビドラマなどで個性豊かな役柄を演じ、バイプレーヤーとして活躍。「古畑任三郎」では、警察の科学技官桑原万太郎役として、西村演じる今泉慎太郎のぐちの聞き役で、お茶の間の話題を集めた。「ショムニ」では、人事部・野々村課長役として、庶務2課の女性たちとことごとく対立する、ごますりサラリーマンをコミカルに演じた。「ショムニ ファイナル」は、きょう26日にクランクイン。事務所関係者は「どんなに心残りか」と肩を落とした。フジテレビでは、代役について「伊藤さんは得難いすてきなキャラクターだったので、すぐに代役というのは…。突然のことでもあり調整中です」としている。

 素顔は朴とつとし、多くの人に好かれた。まだ40歳。名バイプレーヤーが逝(い)くにはあまりにも早い。


◆伊藤俊人(いとう・としひと)
 伊藤俊人(いとう・としひと)本名同じ。1962年(昭和37年)2月16日、新潟県生まれ。日大芸術学部演劇学科演技コース卒。83年、脚本家三谷幸喜氏らと劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げ。テレビドラマ「古畑任三郎」「ショムニ」などで活躍した。映画は「マルタイの女」などに出演。00年10月、スタイリストの栄子さんと交際半年でスピード結婚した。
葬儀日程
▼通夜 5月28日午後6時から、東京都中野区中央2の33の3、宝仙寺で
▼葬儀・告別式 5月29日午前11時から、同所で
▼葬儀委員長 三谷幸喜氏
▼喪主 妻の栄子さん


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