始まりましたよ~「リオのカーニバル」。今年は2月13日から18日です(でも…22日まで続きますよ~)。

 ブラジルのお祭りというと、リオのカーニバルというイメージが最初に浮かびますよね。確かに、ブラジルで一番のお祭りは2月から3月の間に行われるカーニバルです。実際にこちらでは、カーニバルが終わらないと1年は始まらないというほどです。

 でも、実はカーニバルって発信地はブラジルではないんです!(驚!)。カーニバル(Carnaval)は、ラテン語のCarnis Levale。つまり、肉を食べない時期のスタートとして生まれたそうです。歴史は不明確ですが、ギリシアで生まれて、カトリック教が受け入れたと聞きます。

 そして、踊りを含めたお祭り自体は、なんとパリが発信地だそうです! ですので、トロント、ニース、ニューオーリンズ、などなどにも独自のカーニバルがあります。ただ、リオのカーニバルは規模で世界一であり、ギネスにもそう載っています。金曜日にスタートして、翌週の水曜日のお昼まで続きますが、さすがラテン! 多くの人が、その翌日(木曜日)を踏み倒して日曜日まで熱気がおさまりません。結局正常に戻るのは翌週の月曜日です。。。(大笑い)

 日本に行くと「カーニバルはいつ?」と聞かれます。開幕が毎年決まった日にスタートとしているのではなく、確かにつかみにくいことはありますね。

 カーニバルとは聖書に基づいた休日なので、イースターを元に日にちが決められていて、イースター(イエス・キリストの復活を祝う日)から47日前の日が開幕です。毎年定まっていないのは、イースター自体が毎年変わるからです(春分後の最初の満月から数えて最初の日曜日)。

 実際にブラジル人も、ずっと前から知っているわけないですけどね(笑い)。皆さんは、ブラジルのカーニバルでは、みんながずっ~と踊っているだけというイメージがありますよね。実は、あそこには、ちゃんとストーリーがあるのです。お祭りの車が流れると同時に、その年にチーム(Escola de Samba)が決めたテーマにそって、踊りと音楽で表現していきます。盛大なミュージカルといっても過言ではないでしょう。例えば、リオのカーニバルの第1リーグには12チームあり、それぞれがテーマと踊りで競い合います。テーマ、服装、踊り方、旗の持ち方、そしてちゃんと時間内にパートが過ぎていくかなどを点数にして、優勝を競い合います。

 そのほとんどは、ブラジル関係のテーマ(ブラジル発見、独立、国民の幸せなどなど)なので日本人の方々には難しいかもしれませんが、ストーリーを知っていると面白いですよ。ちなみにブラジルのレーサー、アイルトン・セナもテーマになったことがありますよ。

 そんなカーニバルの表の顔、文化を知ってみたら本当に面白い! え? 裏の顔? ハイ、ありますよ。ちょっとダークな…それは次回に!(ブラジル・リオからアレックス。写真も。一部写真はWEBから)

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