ついに飛びました。

 「日刊1号」。

 5月13日、写真部のドローンが、初めて大空高く羽ばたいたのです。

 この映像はDJI社の「ファントム3」(定価18万5800円)から撮影したものです。手前でコントローラーを持っているのが私で、その後ろでフライトの模様をビデオ撮影しているのが小堀部長です。

日刊スポーツ写真部のドローン「ファントム3」です。専用のアルミケースに入れています
日刊スポーツ写真部のドローン「ファントム3」です。専用のアルミケースに入れています

 グラウンドに置いた機体を慎重に離陸させ、無事、10メートルほど上昇させました。次に、ちょっとしたテクニックですが、カメラの角度を上下させ、我々が画面に入るよう調整しました。この操作は、この日インストラクターから教わったばかりで、早速やってみました。さらに、機材を左右に動かし、録画を止めました。ちなみに、これらはすべて、私が持ったコントローラーから操作できます。

初フライトの前日、機体のバッテリーを充電します
初フライトの前日、機体のバッテリーを充電します

 苦節1年1カ月、それにしても、よく飛んだものです。取材に生かせないかと写真部でドローンを購入したのが昨年の4月。それからすぐ、ドローンが首相官邸に落下する事件があったり、長野・善光寺で墜落する事故があったり…。ドローンを取り巻く環境が、どんどん悪化する中、次第にドローンに触れる機会も薄れ、機材庫の片隅に置かれたままとなりました。

バッテリーを2つ買い足し、全部で4つとなりました
バッテリーを2つ買い足し、全部で4つとなりました

 さらに、昨年12月には航空法が改正され、飛ばせる環境も激変しました。人口集中地区では国土交通省の許可を取らなければ飛ばせなくなりました。許可を取るには最低でも約10時間のフライト経験がなくてはなりません。飛ばしたくても飛ばせないのです。

そんな中、正規代理店「セキド」のドローン無料体験会に参加し、ファントム3が飛ぶところを初めて見ました。と、同時に、「これは飛ばせる」と自信を持ったのも事実です。たったの1分でしたが、ホバリング(空中で浮いている)状態の機体を操縦させてもらいました。何より驚いたのは、コントローラーから手を離せば機体は墜落するのでなく、ホバリングを続けることでした。無風であれば空中に浮いていてくれるのです。

横浜にあるドローン練習場です。この日は快晴でした
横浜にあるドローン練習場です。この日は快晴でした

 そして、何よりも大きいのは、このセキド社が今年4月からドローンのフライト練習場を横浜にオープンさせたのです。今回「日刊1号」が初フライトを迎えたのも、この練習場です。詳細は次回報告しますが、年会費とフライト代を払えば、初心者でも自分のドローンを飛ばせるのです。(機体の保険加入など条件はありますのでご注意)。

今回の初フライトの模様は次回、詳しく報告します。お楽しみに。【写真部・鹿野芳博】