この映像は、写真部のドローン「ファントム3」の初フライトを、地上からビデオで撮影したものです。

 電源を入れ、コントローラーの2つのスティックを「逆ハの字」に倒すとプロペラが回り出します。この瞬間、体に多少の緊張感が走ります。右スティックのみを上に傾けると、機体は上昇し始めます。急発進させなければ、このようにゆっくりと上がっていきます。ちなみに、私のフライト経験時間(ドローンを飛ばした実績)がまだ10時間以下のため、練習場の取り決めで機体に約10メートルのワイヤが付けられています。地上の鉄板につながれているので、飛んでいってしまう心配はありません。

右スティックから親指を離すと、機体はその場にとどまり、ホバリングを続けます。風で多少、機体は流されますが、それでも十分安定しています。最後に右スティックを使って機体を左右に動かし、初フライトは終了です。

ドローンから撮影した写真です。手元のスマホには、このようにリアルタイムで映像が表示されます
ドローンから撮影した写真です。手元のスマホには、このようにリアルタイムで映像が表示されます

 この画像は動画と並行してドローンから撮影された写真です。操縦している私とビデオ撮影している小堀部長が写っています。ドローンのカメラから見える映像は、このようにリアルタイムでコントローラーに接続されたスマホに表示され、ボタン1つで動画も写真も撮影出来ます。

手元のスマホに集中すると、ドローンが流されていることに気付きません
手元のスマホに集中すると、ドローンが流されていることに気付きません

 撮影していると、ついつい画面に見入ってしまいがちですが、それでは機体が流されたりしていることに気付きません。知らないうちにビルや木が接近し、衝突事故につながる危険性もあります。画面を見ながら、機体にも注意を払う必要があります。ドローンはコントローラーを持った操縦者とは別に、機体を見続ける者、全体を見守る者など2~3人のチームで撮影した方がよいと言われます。

安全のため約10メートルのワイヤをドローンに装着します。鉄板につながれているので安心です
安全のため約10メートルのワイヤをドローンに装着します。鉄板につながれているので安心です

 今回紹介した動画は、前回の「ドローンからの映像」と同じ瞬間のものなので、是非、見比べてみて下さい。実際はプロペラの振動や、風の影響もあり、機体はかなり揺れていますが、スタビライザー機能により「ドローンからの映像」はブレのないスムーズなものとなっています。「ファントム3」がいかに優秀か分かります。

(1回のコラムに動画は1つしか表示出来ないので、「ドローンからの映像」は、お手数ですが前回のコラムから見て下さい)

 次回はドローンから撮影された「着陸」の動画などを紹介したいと思います。お楽しみに。【写真部・鹿野芳博】