クパチーノにあるアップル本社はアップルマニアの必見の場所。周辺ビルにもアップルのマークが多く、クパチーノ市の雇用の実に4割をアップルが占めると言われるのも納得です
クパチーノにあるアップル本社はアップルマニアの必見の場所。周辺ビルにもアップルのマークが多く、クパチーノ市の雇用の実に4割をアップルが占めると言われるのも納得です

シリコンとバレーを合わせ町

 世界トップクラスのIT企業が集まるカリフォルニア州北部のシリコンバレーには、アップルやインテル、グーグルにフェイスブックなど多くのIT企業がオフィスを構えています。シリコンバレーとは地名ではなく、サンフランシスコ南部にあるサンノゼやサンタクララなど一帯の通称で、半導体を意味するシリコンとバレー(谷)と呼ばれる盆地地帯を掛け合わせたものです。半導体大手はもちろん、コンピューターやソフトメーカー、そしてハイテクベンチャーなども数多く集まり、世界最高峰のIT産業の町として栄えています。

優秀な人材が集まっています

 ベイエリアと呼ばれるサンフランシスコ一帯には、スタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校など名門大学も多く、優秀な人材が多いことなどもシリコンバレーにIT企業が集まる理由のひとつだと言われています。そのため、ユニークなアイディアで起業するベンチャーに投資する投資家も多く集まってくることから、シリコンバレーでは若くして大成功を収める人もたくさんいるのです。そんなシリコンバレーは、日本人にとっても憧れの場所。人気企業を見学するツアーなどもいろいろあるようですが、オススメのスポットを紹介したいと思います。

アップル本社にあるカンパニーストアは、ここでしか買えないグッズを求めて世界中から大勢の人が訪れます
アップル本社にあるカンパニーストアは、ここでしか買えないグッズを求めて世界中から大勢の人が訪れます

アップルはいつも大賑わい

 一番人気はやはりアップル。一般人の社内見学はできませんが、本社ビルにはここでしか買えないグッズが購入できるアップルストアがあります。ここは一般の人も入ることができ、アップル製品はもちろんのことTシャツやステーショナリー、iPhoneケースなどロゴ入り商品を購入することができるとあり、多くの観光客で賑わっています。

インテルには博物館がある

 無料のミュージアムがあるのがインテル。本社ビル内にある博物館は、こじんまりしてはいますが、インテルの歴史やマイクロプロセッサをどのように作っているのかなどを見学することができます。ここにもショップがあり、限定商品が買えます。

インテル本社にある博物館は入場が無料で、誰でも訪れることができます。コンピューターの基盤となるマイクロプロセッサやチップなど世界最大半導体メーカーの社内見学は必見ですよ
インテル本社にある博物館は入場が無料で、誰でも訪れることができます。コンピューターの基盤となるマイクロプロセッサやチップなど世界最大半導体メーカーの社内見学は必見ですよ

オラクルは筒型5DBビル

 湖のほとりにある世界第3位のソフトウエア会社オラクルは「5つのデーターベース」と呼ばれる筒型データーベースをイメージした5棟のビルがトレードマーク。共同設立者のラリー・エリソン氏はヨットが趣味で、世界のヨットレースに参戦していることでも知られています。カンパニーストアではオラクルがスポンサーになっているヨットチームのグッズも売られているほか、敷地内ではヨットを見学することもできます。

フェイスブック「いいね」

 フェイスブック派なら、本社ビル入り口にある「いいね」のマークがある大きな看板の前での記念撮影は必須。創設者のマーク・ザッカーバーグ氏がもっとも大切にしていると言われる「ハッカーウェイ(ハッカー精神)」が、本社ビルの住所にもなっており、道路標識にも注目したい所です。

HP誕生の歴史的ガレージ

 シリコンバレー誕生の地として知られるヒューレット・パッカードがスタートしたガレージが今も残っています。1938年にビル・ヒューレットとデイブ・パッカードの2人が、小さなガレージを借りて起業した会社が、後に世界をリードする巨大企業に発展したことは有名な話。そのスタート地点となったガレージは閑静な住宅地にあり、2005年に復元されて現在はカリフォルニア州の歴史的建造物に認定されています。

ヤフーにもお立ち寄りできます

 ほかにもカンパニーストアに立ち寄ることができるヤフーやコンピューターの歴史や発展を学ぶことができるコンピューター歴史博物館など、IT好きなら訪れたいスポットがいっぱい。広範囲に渡って点在しているため車がないとなかなか回れませんが、現地オプショナルツアーなどを利用して訪れてみてはどうですか。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。写真も)