女子のビギナーだからこそ、バッチリ楽しめるのが東京湾のジギングシーバスだ。エサ釣りではなく、ルアーのメタルジグを使う。着底させたら誘いも掛けずにくるくるとリールを素直に巻くだけ。女子釣りサークル「スプラッシュ!」が川崎「つり幸」から出漁して、釣ったシーバスでフレンチとイタリアンとおすしをいただくディナーを開いた。楽しー♪

 シーバスは、ちょうど今が狙い目だ。アミーゴことママさんアングラー西條亜弥(あみ)さんをリーダーとする女子釣りサークル「スプラッシュ!」では、8日に16人の参加者が集結し、川崎「つり幸」からシーバス釣りに出た。

 ハロプロのガールズバンド「ラベンダー」ボーカルの岡田万里奈(21)も参加した。岡田はフライ・フィッシング愛好家で、自分でタイイング(毛針をつくること)もできちゃう。「ジギングは初めてなので楽しみでーす」。最年少参加ということもあって、早くも「オカマリちゃん」というニックネームをつけられた。

 男性は全員仲乗り。マルキユーテスター、佐須智明さんもサオを封印して、忠告とタモ網でのサポートに徹した。「みんな一生懸命。やる気のある釣り人は上達も早いね」とニッコリ。

 港から20分ほどの水深30メートル前後。40~60グラムのメタルジグで底付近でガツン、リールを巻いてきて宙層でガツン、ルアーを回収しようとしてガツン。すべての層でヒットした。「絶対釣れるというカラーとか動きはない。どう魚と楽しむか、それが大事」と佐須さん。

 ただ巻きを続けてきたオカマリちゃんのサオがギュンッ、と曲がった。「引っ張られる。た、楽しー」と必死にリールを巻いた。40センチ後半。直前にバラシを連発しただけに、喜びも倍増だ。「女性だけで釣りをするのも初めてだったから、本当にうれしい」とオカマリちゃんは大声で笑った。

 斎藤裕子さんがフォール(落とし込むこと)の途中でガツン。最大の71センチだった。直後、釣れていない大森千恵さんがアミーゴの指導と激励もあってヒット! しかも2匹連発で釣れて、そこで終了。「みなさんのおかげで釣れました。もう、ハマりそー」と大森さんは泣きそうだった。

 全員で約30匹の釣果を収めた。このあとは、みんな同姓同名「ナカガワ・ヒロユキ」の料理人3人ユニット「ナカガワトライアングル」に釣果を託し、都内の会場でおいしいシーバス料理の宴会に続いていく。

 スプラッシュ!では、最終的に「食べる」を意識して釣りをしている。今回は「ナカガワトライアングル」とコラボした。

 同じ名前でややこしいので、年齢順にフレンチ「長男」、イタリアン「次男」、おすし「三男」とした。

 ちなみにおいしくいただくため、持ち帰る魚はすべて船上で血抜きをして準備万全。三男にウロコ取りから3枚におろす包丁のコツを教わり、次男にカルパッチョの手順とパスタの極意を伝授された。長男はメーンのポワレ(焼きもの)を丁寧に説明してくれた。

 試食では一流の味にひたった。参加者は「プロの技を惜しげもなく見せていただいて、ありがたい」「本当においしい。料理の参考になった」と大満足。料理人3人は「釣った魚の企画は面白い。またやろう」と第2弾も意欲を見せた。

 ▼船 川崎「つり幸」【電話】044・266・3189。シーバス乗り合いは、午前6時30分と午後0時30分出船の2便。氷付きで6500円。女性と中学生以下は割引あり。要予約。

 ▼ハロプロ自然回帰イベント「SATOYAMAムーブメント」 今月28日(土)、29日(日)の2日間、パシフィコ横浜で開催(入場無料)。「スプラッシュ!&日刊スポーツ」で「東京湾の魚を釣って、食べよう!」という内容でブース展開し、今回の内容も動画公開する。オカマリちゃん、アミーゴ、タコボウズ記者も駆け付けます。29日には、日本テレビ「鉄腕ダッシュ!」の海のアドバイザー木村尚さんもゲストで登場します。今後の「スプラッシュ!」イベントに関しても発表します。釣りに興味のある方は、ぜひおいでください。