日本海余市町の余市沖に3月29日、ソイ類狙いで出掛けた。マゾイ中心に好調続きだった海域だが、この日は終日潮が動かず、30~40センチのマゾイが1人0~4匹、30~45センチのクロゾイが同5~10匹と食いが渋かった。

 午前6時、余市港からシーランチ(加藤正樹船長、【電話】090・3898・5438)に13人が乗船し、水深50~90メートルラインに向かった。早朝は水深50メートル前後で、水底の岩礁などに釣り針が引っかかる根掛かりギリギリで攻めていた釣り客が、クロゾイやシマゾイを単発で釣り上げていた。

 何度か同じ水深で、魚のいる海底の根を探った後、次に水深80~90メートルの深場に狙いを替えた。投入直後は食いがあったが、長くは続かなかった。水深90メートルでも潮が動かず、仕掛けが真っすぐに降りた。魚群探知機には反応があり、竿(さお)を上下に揺らし魚を誘った。食い付き直後の強い引きはソイ特有で、十分に楽しめた。

 札幌市から参加した本間正幸さん(49)は「自分なりに満足できた」と慣れた手つきで魚を誘い、大型マゾイやクロガシラを釣り上げて竿頭に。ほかの釣果は25~28センチのガヤが1人5~10匹に、ホッケとアブラコが船中数匹。

 今回は潮が動かず苦戦したが、誘い方や仕掛けなどで釣果に差がでたようだった。加藤船長は「ソイのポイントは多く、今後も楽しめる」と話しており、まだまだ期待できそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=61】