ブラックバスのシーズンがやってきた。昨年は各地区で期間をもうけたダービー形式の予選を繰り広げてきたが、今年は6地区でダービーと一発予選の2種混合で開催する。まずは18日(土)から山梨・精進湖「湖畔荘」でダービーをスタートさせる。5月31日(日)まで。1日の3匹までの合計重量で勝負する。フィッシングナビゲーター永浜いりあが、昨年の各地区王者からバス釣りを教わっちゃうぞ。精進湖はワカサギの動きがカギだった。

 10日、昨年の精進湖王者の松浦一人さん(37=焼津市)にガイドしてもらいました。4日にプラ(試釣)にきていて、すごい釣れたんですって。

 松浦さん 湖畔荘前に溶岩帯の水中島があるんですが、湖流の当たる部分にミノーを通すと面白いように釣れたんだけど…。

 えっ、言葉を濁した。聞くと、7日に一気に冷え込んだのを覚えてますか? あのとき、精進湖は雪景色だったんです。この日も周囲の山には白いものが残っていて、冬に逆戻りか! と思っちゃいました。

 水温は松浦さんが絶好調だった4日が13度台、いりあがきた10日は12度台。この1度差にやられちゃいました。

 まず、溶岩帯のエリアを探ってみました。水がきれい。水深3~4メートルなら見えちゃいますね。ゴツゴツした茶色い岩が沈んでいます。その近くにミノーを投げてリールを巻く。スピードは、まだ春先なのでゆっくり…ときどき止めたりしてバスの食い気を誘ってみる作戦です。

 でも、反応がない。

 松浦さん やはり、積雪の影響が大きい。宙層までバスが浮いてこないんですね。北側の浜に移動しましょう。

 ここは昨年、初めてバスを釣った思い出の場所。多分、ダイジョーブ。

 1-16オンスのジグヘッドにワカサギに似たワームを装着。沖のボートから浜にキャスト。浅場からカケアガリに入る水深2~3メートルの底にゆっくりはわせて、止める。ときどき揺さぶってバスを誘います。

 松浦さんがバタバタと3匹連続でキャッチ。36~40センチとサイズがいいの。

 松浦さん 4日はここでも釣りましたが、サイズは30センチいかなかった。ワカサギの反応も水深2~3メートルに見える。雪で水温が下がって活性は低かったけど、大きなバスが動き始めている。

 さっ、気を取り直して、いりあも釣るぞぉ~。底を確認してから、ゆっくりラインをリールで巻き取って、浅場から深い場所に。ガツッ、あっ、きた。良かったぁ~…と気を抜いた一瞬、あれ? 動かない。

 松浦さん やっちゃいましたね。ロープを巻いてうまく逃げられちゃいました。でも、やり方は間違っていない。大丈夫、絶対に釣れます。

 1回深呼吸して、気持ちを沈めてキャスト。でも、冷静になって、景色を眺めていると、精進湖は森に囲まれていて、気持ちいいのねぇ~。緑の中で釣りができるなんて…雪の白も交ざってますが、いいですねぇ。何度かキャストして底を探っていたら、ガツン、きました。ラインを緩ませずにゆっくり巻いて、キャッチしたのは35センチ。重さは700グラム前後。やったー。

 みなさんも、あきらめずに頑張ってね。たった1度差の水温にやられちゃいましたけど、気温も上昇すれば水温も上がるはず。宙層もこれからですね。みなさん、精進湖でいっぱい釣ってねぇ~!

 ▼宿 精進湖「湖畔荘」【電話】0555・87・2003。バスの出舟は28日までは午前6時~、29日は休み。30日から午前5時30分。午後4時終了。ボート料金は2000円からで、要予約。朝定食700円、しいたけ丼800円。

【ブラックバス予選日程】

 ダービーは精進湖、河口湖、榛名湖、一発予選は相模湖、新利根川、亀山湖。

 ▼4月18日(土)~5月31日(日) 精進湖「湖畔荘」

 ▼6月15日(月)~7月20日(月・祝) 河口湖「ハワイ」

 ▼6月21日(日) 相模湖「柴田」

 ▼7月17日(金)~8月23日(日) 榛名湖「カフェテラス・エヴァ」

 ▼8月2日(日) 新利根川「松屋」

 ▼10月4日(日) 亀山湖「ボートハウス松下」

 ▼ルール バス3匹以内の合計重量審査。1日につき3匹まで重量を測定し、1匹ずつは計量しない。ダービーの場合、参加者は初回に1000円を支払い登録すると、その場で参加賞として日刊スポーツ特製保冷バッグを受け取る。上位3人が10月25日、河口湖の決勝大会に進出。