東京湾のマダイ、芽吹いてきたぜ! 「アニキ」こと俳優哀川翔(53)が千葉・内房勝山「宝生(ほうせい)丸」(高橋栄船長)から、今が旬のマダイを狙った。今月上旬に降った雪などの影響もあって、潮温が例年よりも低く、ビッグサイズの反応はイマイチ。それでも、アニキ、でっかい「タイ」を釣り上げた。

 久しぶりのマダイだね。この時期はやっぱりおなかの膨れた「乗っ込みダイ」を期待しちゃうよな。TOKYOBAYマダイダービーも開催中だから、いいサイズが釣れたら、殴り込みをかけちゃうぜ。

 勝山の港は雰囲気あるねぇ。館山道の鋸南富山(きょなんとみやま)インターから海に向かってまっすぐで到着だ。東京湾アクアラインを使えば、こんなに近いんだね。イメージが「遠くの海」って感じだったから、これならひょいひょい来ちゃうね。いい港だ。

 今回の釣行は、滑り出しは良かったんだよ。俳優石橋保と安田大サーカスHIROがポンポーンと1キロ未満のマダイを釣り上げた。オレの釣り魂に火がついちゃうねぇ。

 ところが、だ。

 スタートの2匹以降、釣れない。マダイは辛抱の釣りだ。コマセを入れるビシカゴ(オモリ80号)をいきなり海底につけてしまうと、着底したときの音や振動で、せっかく集まったマダイを逃がしてしまう。

 だから、タナ(魚の泳層)は海面から取るんだ。仮に電動リールでも表示された数字には多少誤差が生まれる。道糸の色を見て確認することが重要だな。

 船長の指示するタナ(魚の泳層)から5メートル深いところでコマセを振る。コマセの煙幕をつくって、その中に仕掛けを潜り込ませる。いかにしてハリにつけたオキアミを食わせるか。釣り人とマダイの知恵比べとも言えそうだな。

 そのシブい中、常連で昨年の宝生丸の年間チャンピオン島村秀樹さんが釣り上げた。やはり、船長の指示ダナできた。その2分後、とうとうアタリが来た。サオがギューンとしなる。リールを巻き上げると、ナイスサイズのクロダイだった。残念だけど、素直にうれしいな。

 その後も、モノマネタレントの布施辰徳、タコボウズ記者、プロデューサーの佐藤和之さんもグッドサイズのクロダイを釣り上げた。楽しいねぇ~! 最後はお笑いタレント出川哲朗のマネジャー市川剣さんがクロダイを釣って、めでたく終了。

 高橋船長に聞くと「潮の温度が上がらない。これが上がれば、マダイも食い出す。クロダイが接岸しないから磯釣りも苦戦している。これからですね」。東京湾のマダイ、もうすぐスゴいことになりそうだな!【構成・寺沢卓】

 ▼船 勝山「宝生丸」【電話】0470・55・2777。マダイ乗合は集合午前4時30分でエサ・氷付き1万1000円、割引もあり。他マルイカも。