太平洋日高沿岸でアブラコやカジカがシーズンを迎えた。札幌夢釣会(2身+5匹)の今年2回目の大会が17日、東洋~音調津の間で行われた。水温が低く食い渋りだったが、参加者12人は思い思いに釣果を楽しんだ。

 風速は1メートルと穏やかで、西海岸は波1メートル以下、東海岸は2メートルほどの条件の中、優勝した武市毅さん(54)は東洋旗場の先に入釣。夜明け前に幸先よく大型カジカを釣り上げたが、その後が続かなった。干潮を待ち岩場に移動。出し風が強く苦戦したが、良型アブラコなどを規定本数ギリギリながらも栄冠をつかんだ。

 東海岸の咲梅に入った私は、高波と海藻などが仕掛けに絡み体力勝負の釣りに。ゴミかと思いリールを巻くと、大量のゴミの中から40センチ超カジカが現れた。すぐさまイカゴロを使用し、打ち返し、カジカがポツポツとヒット。明け方には遠投でアブラコが上がり2位になった。3位は南東洋に入釣した大野昭彦さん(51)。良型カジカや身長賞の47センチのアブラコを釣り上げた。エサはアカハラとイカゴロが良かったようだ。

 今後は天候が良くなり、水温が上昇すればアブラコは一気に活性化し、タカノハなどの平物も期待できそうだ。【リポーター・藤本康隆=41】

<札幌夢釣会 成績>

 ▽総合(2身+5匹) (1)武市毅1333点(2)藤本康隆1328点(3)大野昭彦1310点(4)高谷光史1256点(5)碓井一樹1045点▽身長 大野アブラコ47センチ。