サビキ釣りが盛期を迎え、小アジ、小サバなどが釣れ盛っている大阪・岬町の海釣り公園「とっとパーク小島」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)に19日、出掛けた。桟橋では、早朝からサビキ釣りを中心に家族みんなで小気味よいアタリと引きを楽しんでいる姿が多く見られ、小アジは多い人で10~13センチを85匹。ほかにもエサ釣りやルアーなどで魚種豊富な魚が釣れており、夏休みのファミリーフィッシングにオススメだ。

 夏の桟橋はサビキ釣りなどを楽しむ家族連れやグループの笑顔でいっぱいだ。午前8時半ごろ、桟橋に降りると、夏休み最初の日曜日ということもあって、桟橋はすでに多くの家族連れやグループなどで満員。

 海はなぎ状態で、桟橋手前から状況を見て回ると、デッキ下や先端付近ですでに早朝から底付近のサビキ釣りで、小アジなどが活発な食いを見せていた。

 同9時すぎ、大阪側手前では家族4人でやって来たという稲葉大和君(小5=宇治市)が小アジの連掛けを楽しんでおり、和歌山側中央付近ではボーイスカウトの子供たちもサビキ釣りなどで釣った魚を手ににぎわいを見せている。

 そして同11時ごろには、稲葉君が釣った小アジをエサに飲ませ仕掛けで62センチのスズキをゲット。「腕がだるくてしんどかった」と、仕留めた魚を手にニッコリ。

 その後、風が強くなり一時食いがとまったが、午後2時ごろ、上り潮が動き始めると、各所の底付近で小アジが連掛け交じりで釣れだし桟橋に活気が戻った。

 同3時前、デッキ下では家族で海づり公園巡りをして初めて訪れたという、塩田浩之さん(高槻市)のサオが絞り込まれた。上がってきたのは33センチのサンバソウ。思わぬ高級魚ゲットに「サビキ仕掛けだったのでハラハラでした。いいお土産ができました」と息子の康生君(小5)と一緒に大喜び。こういうことがあるから釣りは面白い。

 釣果では、全体で小アジが10~85匹あがっていたほかに、エサ釣りでマアジやマダイ、飲ませ釣りでメジロ、ルアーで胴長30センチ級アオリイカなど多彩な魚が釣れていた。

 同公園には夏日でも日陰がある釣り場や、桟橋上段には休憩所として使用できるレストハウス(トイレ完備)もあり、初心者や家族連れでも安心だ。夏休みに同公園に出掛けて好きなスタイルで釣りを楽しんでほしい。【中村和嗣】

 【今後の見通し】サビキ釣りは小アジ中心で釣れており、8月中旬までは時間帯を気にせず釣れそうだ。その後は15~17センチ中心に朝、夕まづめでの釣りになる。また同タックルでの青イソメのズボ釣りで良型カワハギを狙うのもいいだろう。秋に入ると小魚を生きエに飲ませ釣りで青ものが狙える。

 【問い合わせ】とっとパーク小島【電話】072・447・5126。釣り料金は大人1500円、小人750円(午後3時以降は大人1000円、小人500円)。開園は午前6時から午後8時、定休日は金曜日(祝日は開園)。

 【交通】南海電鉄の多奈川駅から中日臨海バスを利用し「海釣り公園とっとパーク小島」で下車。車は阪和自動車道の泉南ICを出て国道26号に入り深日中央交差点を右折。府道65号(岬加太港線)を小島方面へ走り約10分。無料駐車場有り(100台以上)。