台風11号が四国に上陸した影響で、徳島県南部の各河川が増水。ヒラスズキが狙える状況が整ったため19日、宍喰川河口に釣行した。増水したことでイージーに釣れると思っていたが、予想外になかなか釣れずに苦戦したものの、50~60センチのヒラスズキを3匹キャッチ。攻めがいのある面白い釣りができ満足できた。

 午後8時ごろに宍喰川の北岸に入った。台風通過後2日たち、海はササ濁り気味。過去の経験から、ヒラスズキの活性が高いかどうか微妙な感じがする。おそらく9センチサイズのルアーに反応してくるのではと判断し攻めてみる。

 流れが利いたタイミングでルアーを投入。というのも、水深が全般的に浅い状態になっているのだが、対岸の護岸付近には溝ができ中央付近は極端に浅い。深くなっている所から浅くなる付近で流れが変わる。その一帯でヒラがいればバイトしてくるという想定だ。

 10投ほどした時、想定していた付近でガツガツと明確なバイト。ティップがぐんと入ったタイミングでフッキングを入れヒット。やや強引に寄せキャッチに成功したのは、本命51センチだった。さあここから連発モードと思ったが、そうはいかない。増水=(活性があがり)イージーに釣れるというイメージだが、状況によってはうまくいかない。攻略しがいのある展開だ。

 ルアーセレクトによってヒラに近づけるはずと、手持ちの9センチサイズのルアーのカラーなどをテンポよくチェンジし、投入する位置も流れに合わせながら変えていく。ボラ系のカラーにチェンジすると、コツコツとバイトが来た。しかしフッキングに至らない。バイトがあった付近を重点的に攻めると、ガツンと明確なアタリ。フッキングを入れ釣り上げたのは、先ほどとほぼ同型だがよく肥えたヒラだ。

 同11時過ぎ、潮位が下がり、流れが明確になってポイントが絞り込みやすくなった。対岸の護岸際の深い部分を攻めていると、ガツンといきなりひったくられた。先ほどまでと明らかにサイズが違う感覚。慎重にファイトし釣り上げたのは60センチ級だった。その後干潮の午前0時過ぎまで攻めてみたが反応がなく納竿した。今回は増水後だけに70センチアップを期待したものの釣れなかったが、攻めがいのある釣行となった。【日刊FPC・長井淳】

 【今後の見通し】今後、同エリアでは秋までの間に、増水すれば河口域でヒラスズキゲームが楽しめる。雨の後が狙い目。

 【交通】徳島市内から国道55号を南下。海陽町宍喰に入り「ホテル リビエラししくい」前を通過し、宍喰大橋の周辺へ。