良型キスを狙い、7月25日、京都・宮津市の天橋立へ釣行。早朝からサオを出し、最初の数狙いは不発だったが、良型の実績が高い休憩所手前に移動し型狙いに変えると、5色目付近で25センチを頭に16~20センチの良型が釣れ続き、午前9時すぎまでに12~25センチを30匹ゲット。数には不満だったが、型には満足できる釣行となった。またGFG関西の梅本宗義さん(大阪市)は12~25センチを60匹の釣果だった。 

 「日本三景」の天橋立で、良型キスの顔を見ることができた。快晴、なぎ状態。午前5時に大天橋の海水浴場に入った。

 先端に先客の姿が見えたので、少し下がったポイントでサオを出す。まずは数を狙い、固定テンビンを使った6本バリ仕掛けに、エサのチロリを針先いっぱいにタラして、小天橋と大天橋の水道筋中心に5色(約130メートル)ほど遠投した。

 海底はほとんど起伏がない。秒針の速さをイメージしながら引くと4色目付近でコンコンと少し弱いアタリ。追い食いを狙い、仕掛けを止めながら引いてくると12センチ級が4連。型は小さいが1投目から幸先がいい。だが、その後は同型の単発ばかり。6時で9匹という状況なので移動する。

 江尻方面へ歩くと海水浴場を過ぎた石積み突堤に数人の釣り人を確認。GFG関西投げ釣り部メンバーで「日刊銀鱗倶楽部・月桂冠杯魚拓大会」年間賞を2度受賞している梅本さんの家族でバケツの中には25センチ級が2匹顔をのぞかせていた。

 隣でサオを出させてもらうことにした。今度は型狙い。4本バリ仕掛けに石ゴカイをハリ先2センチほどタラしてキスにアピールする作戦だ。6色の遠投でサビきながら5色目に入ると、モゾモゾとしたアタリ。途中に群生しているアマモを避けるようにラインを巻くスピードを上げて、仕掛けを浮かせるイメージで釣り上げたのは、24、25センチのダブル。本日初めての良型キス。テンションもあがる。

 2投目も同ポイントで23センチの2連。時折エサをチロリに替えてみるが反応が悪く、その後は石ゴカイのみで16~20センチの良型が釣れ続いた。2色付近の近投もしてみるが12センチ級の3連。群れはいても型が小さい。良型を求め遠投に戻す。

 9時過ぎ、地元の小学生の遠泳が始まったので12~25センチを計30匹で納竿とした。梅本さんは12~25センチを60匹。天橋立の絶景を味わい、キスの実績ポイントを再確認する釣行となった。【日刊FPC・野間弘】

 【今後の見通し】天橋立は海水浴シーズンでも海水浴場を除いてサオを出せるポイントも多い。大天橋と小天橋の水道筋で3~4色目を狙うと、時折20センチ級がまじり面白い。海水浴客が増えはじめると、江尻方面に歩き、休憩所付近で5~6色の遠投で藻際を攻めると25センチ級も狙え、半日で50~100匹の釣果が期待できる。エサは石ゴカイ、チロリを使用し、キスバリは5号以上を使用するといい。

 【交通】中国、舞鶴若狭自動車道を経由し綾部JCTから京都縦貫自動車道へ。宮津天橋立ICを出て府道9号、国道178号、府道2号で天橋立へ。