大阪府茨木市の管理池「茨木新池」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)でヘラブナの食いが好調と聞き、9日に釣行した。浅ダナの釣りに挑戦し、朝一番は両ダンゴから入り、途中からセット釣りに変更。厳しい暑さとわきかえる魚の糸ズレのアタリに苦しめられたが、約5時間、サオを振り続け28・6~37・6センチの良型を35匹ゲット。ズバンと入るアタリと糸鳴りさせる強い引きを楽しんだ。

 夏のヘラブナの活性は高い。午前7時半過ぎ、どんよりとした雲行きの中、茨木新池に到着。4号桟橋の北寄り東向きに入った。気温はすでに27度超え。釣友によれば、魚は高活性で底から浅ダナまで良く釣れていたという。そこで7尺のサオを選択。両ダンゴの浅ダナから始める。タナは約80センチ。水温26度で弱い東風。同8時前よりエサ打ちを開始した。

 1打目、いきなりスパンと入るアタリ。上がってきたのは32・6センチの良型だ。しかし後が続かない。ウキに触りがあるものの、フワフワするばかりでアタリにつながらない。基エサを打ったり練りを入れて打ったりと、左手がボウルの中でエサのタッチを確認するように試行錯誤を繰り返す。

 我慢強くエサ打ちをしていると、徐々に力強いアタリが出始め、糸ズレが多い中、時折ズバッと入る強烈なアタリで33センチ前後の良型が釣れる。引きの強さは格別の物があり、浅ダナにもかかわらず穂持まで水中に引き込まれる。だが、同9時過ぎに太陽が水面を照らしだすとともに、パタリとウキが沈黙する。

 ここで、セット(バラケと食わせの釣り方)に変更。サオは同じで、両ハリスの長さ(上8センチ下25センチ)とする。これが良かったのか、ウキの動きが良くなり良型が連発。ここまで計25匹。

 午後からは気温が38度弱となり、パラソルを差していても汗だくになる。逆に魚はペースダウン。バラケを持たしたりウキのなじむ途中で抜いたりと考えながら1匹1匹の拾い釣り。釣友から超浅ダナがよいと聞き、ウキから食わせまでのタナを約40センチのカッツケセットにする。これが的中し、強いアタリ。サオをのされそうになる強烈な引きに耐え取り込んだのはこの日最高の37・6センチだ。この後も次々と良型がヒット。計35匹とした午後1時過ぎ、あまりの暑さに音を上げて納竿としたが、同池の魚の高活性と型の良さには驚かされた。【日刊FPC・藤井秀和】

 【今後の見通し】水温は高いが、魚には活性があり今後の食いも良いと思われる。同池では、底釣りから浅ダナまで楽しめる。

 【問い合わせ】茨木新池【電話】072・643・4423。釣り料は1日1500円、女性・子供は割引有り。営業時間は、平日午前6時半から午後4時半、日曜日は午前6時から午後4時まで。年中無休。

 【交通】名神高速の茨木ICを出て国道171号を箕面方面へ。左手にボウリング場「ラウンド1」をすぎて、すぐの南清水町交差点を左折、小さい橋を渡り最初の路地を右折すると右手に同池。